「自分も DJ してみたい」って思う人、結構います。クラブに通ってると、ブースの中の人になりたい気持ち、自然に湧いてくる。
ただ、機材買って YouTube で練習する、っていう自学スタイルだけだと、シーンに繋がる道がない。先に通うこと、これがいちばん大事です。
機材より先に「通う」
これシーンの内側の本音なんですが、DJ になりたいなら、機材を買う前にまずクラブに通ってください。
理由いくつか:
シーンの音とフロアの動きを知らないと、家で練習しても「フロアで意味のあるミックス」が作れない。
オーガナイザーとレジデント DJ に顔を覚えてもらわないと、デビューの機会は来ない。
機材を買ってから「あれ、誰も呼んでくれない」ってなるパターン、めちゃくちゃ多い。
家で 1 年練習するより、半年通って 3 ヶ月練習する方が、シーンへの繋がりは強くなる。
オーガナイザーは客を覚えてる
これ、知らない人多いんですが、オーガナイザーはゲスト (お客さん) のことちゃんと見てるし覚えてます。
特に小箱の場合:
キャパ 50〜100 人の夜だと、新顔は一発で目につく。
月 1〜2 回コンスタントに来てる客は、3 ヶ月で「あの人また来てる」って認識される。
半年通うと、名前を覚えられて、声をかけられるようになる。
1 年通うと、シーンの内側に半分入った状態。
これは ぼっち問題 と オープニング時間 で書いた話と同じ流れで、シーン側はちゃんと「来てくれる人」を大事にしてる。
通い方のコツ
通うって言っても、ただ来てるだけじゃダメ。少しずつ「中の人」に認識されていく動き方があります。
特定のオーガナイザー (主催) を決めて、そこに通う。複数の主催を浅く広く回るより、1 つを深く通う方が記憶されやすい。
オープニング時間に行く (オープニング客は神)。早く来てくれる客は DJ・オーガナイザーから見える。
SNS でその主催チームをフォロー、リプライ、フライヤーシェア。シーンの活動に参加してる感を出す。
DJ がブースから降りた時、「最高でした」って一言、短く伝える (マナーの記事 で書いた通り、長話はダメ)。
3〜6 ヶ月続けると、確実に状況が変わってきます。
機材を揃えるタイミング
シーンに馴染んできたら、機材を揃えるタイミング。
最低限のスタートは、
Pioneer DDJ シリーズ (DDJ-200、DDJ-FLX4、DDJ-400 等) — 入門用、3〜6 万円。Rekordbox という DJ ソフトと連動。
ヘッドフォン — 1 万円帯から。Pioneer HDJ-X5、Sennheiser HD25 みたいなのが定番。
ノート PC — 既に持ってるやつで OK、軽い処理なら問題なし。
PC + DDJ + ヘッドフォン で、家で十分練習できる。Spotify はそのままだと使えないので、SoundCloud Go や Beatport から音源を集めるのが一般的。
CDJ + DJM の本格セットは、その後でも遅くない。プロでも家には DDJ 系を置いてる人多い。
ミックスを残す
家で練習し始めたら、ミックスを録音して SoundCloud / Mixcloud に上げる。
これ、自分のスキルを記録する意味と、人に聴いてもらう意味の両方ある。
1 時間ミックスを月 1 本くらい上げてると、半年で 6 本のレパートリーができる。
シーンの中で「ミックス聴いてもらえますか?」って相談する時、「これです」って聴かせるものがある状態にしとく。
最初は全然下手でも問題ない。改善の過程が見える方が、シーンの先輩たちには好印象。
デビューのチャンスはどう来るか
シーンに通って、ミックスもある程度溜まってきたら、デビューの機会が見えてきます。
レジデント DJ や中堅 DJ に「ミックス送っていいですか」って相談。SoundCloud のリンクを渡す。
オーガナイザーに「いつかオープニングで回したい」って自分の意志を伝える。
仲間と一緒に小さな自主企画を立てる。DJ バーやレンタルスペースで、自分達の夜を作る。
シーンに馴染んでて、ミックスのクオリティもある程度ある状態なら、「来月の前半 30 分どう?」みたいな話が来始める。これがデビューの瞬間。
DJ になってからの話
ブースに立った後も、シーンとの関係性は続く。
クライアントとしての客の気持ちを忘れない (自分が客だった頃の感覚を覚えとく)。
他の DJ の夜にちゃんと客として行く (シーンの相互性)。
ゲスト登録 を出す側になっても、関係性を大事にする。
「自分の夜」を作る視点で、ジャンルとオーガナイザーチームを育てていく。
まずは今夜、行く
何より大事なのは、今夜行くこと。半年後に DJ になりたいなら、今月から月 2 回通い始める。
今夜の現場 で、興味のあるジャンルの夜を選んで、まずは客として最高の客になる。それが DJ への一番早い道です。