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目立ちたい・モテたい動機でDJ目指していい?

DJ を目指す動機が『目立ちたい』『モテたい』でも全然 OK。DJ は例外なく目立ちたがり屋。ただし、クラブで DJ が特別モテるかというと、それは別の話。

目立ちたい・モテたい動機でDJ目指していい? — Pixabay
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「DJ 目指す動機が『目立ちたい』『モテたい』って、ダメですか?」これ、若い人からよく聞かれます。

結論、全然 OK です。むしろ自然な動機。DJ は例外なく目立ちたがり屋なので、それを正直に認めてる人の方が健全。

ただ、「モテる」かどうかは別の話なので、そこは正直に書きます。

DJ は全員目立ちたがり屋

これ、シーンの中の公然の秘密なんですが、DJ って 例外なく 目立ちたがりです。

考えてみてください。フロアの数百人を前に、自分の選曲で 1〜2 時間踊らせる仕事。これを「人前に出るの苦手なんで…」って人がやれるわけがない。

「人前で何かを表現したい」「自分の好みで人を動かしたい」「ブースの中の特別な場所に立ちたい」 — これ全部、目立ちたがり屋の動機です。健全な動機です。

純粋に音楽が好きなだけなら、家で 1 人で聴いてればいい。それを「人に聴かせたい」「シェアしたい」って思う時点で、もう目立ちたがりの素質が入ってます。

恥じる必要なし。むしろ「目立ちたいから DJ」って堂々と言える人の方が、シーン内では好まれます。隠してる人ほど、後で「俺は音楽性が認められてないから」とか歪んだことを言い始める。最初から認めとく方が楽。

モテたい動機もアリ。ただし…

「DJ してたら異性にモテそう」って動機、これも正常です。男女問わず、こういう動機で始める人は多い。

問題は、クラブで DJ が特別モテるかというと、実はそうでもない という現実。

これシーンの内側にいると分かるんですが:

クラブで「DJ だから」って理由でナンパされる現象、思ったほど起こりません。

そりゃ、メインタイムで盛り上げた人気 DJ なら、ファン的な接触はあります。でも、オープニング 30 分の新人 DJ には、まずそんなの来ない。

むしろ、ブースの中は意外と孤独な場所。プレイ中は集中してるから話せないし、終わったら機材片付けて、次の DJ と引き継ぎ。お客さんと交流する時間は限られてる。

「モテるために DJ 始めたけど、思ったほどモテなかった」って人、実は結構います。

なぜ DJ が「モテる」イメージがあるのか

じゃあなんで「DJ = モテる」イメージがあるのか。これも本音で書くと:

1. 海外のスター DJ のイメージ

EDM 系のスター DJ (David Guetta、Calvin Harris、Tiesto など) は、確かにスター扱いされる。フェスの数万人のフロアでの世界。ただ、それは日本のローカルクラブの DJ とは別世界です。

2. 80〜90 年代のクラブブーム時代

バブル期の日本のクラブシーンでは、確かに DJ がモテた時期はあった。今はその名残でイメージだけ残ってる、って側面はあります。

3. SNS の演出

DJ がブースの中で楽しそうにプレイしてる写真や動画は、SNS で映える。それを見て「楽しそう」「カッコいい」って思う人は多い。実態は写真より地味です。

つまり、「DJ = モテる」イメージは、現実より誇張されてる。動機にしてもいいけど、過度な期待は禁物。

モテるとしたら、こういうパターン

ただ、DJ が「モテる」ケースが完全に無いわけじゃない。実際にあるパターン:

1. シーンの中の関係性

DJ 同士、DJ とスタッフ、DJ と常連客の間で、自然に関係が発展することはあります。これは「DJ だからモテる」というより、シーンに長く居て関係性が深まった結果。

2. 音楽的尊敬から始まる

「あのセット最高だった」「選曲のセンスが好き」って言われて、そこから話が始まるパターン。これは確かにある。ただし、セットを評価される DJ になるには、それなりに時間がかかる。

3. 主催・オーガナイザー職とのセット

主催業まで手を広げて、シーンの中心人物になると、自然と人脈は広がる。これも「DJ だから」というより「シーンの中心人物だから」のモテ方。

要するに、「DJ ってだけでモテる」は幻想だけど、「シーンに深く関わってる魅力的な人物」になれば、関係性は生まれやすい。

動機より大事なこと

ここまでで分かる通り、動機が何であれ、DJ を続けるかどうかは別の要因で決まります。

長続きする人の共通点:

逆に、長続きしない人の特徴:

つまり、動機は「目立ちたい」「モテたい」で OK だけど、続けるためには「音楽を選ぶ作業自体が好き」っていう核が必要。これがないと、半年で辞めます。

それでも目指す価値はある

これ書いといて何ですが、DJ を目指す価値、本当にあります。

ブースに立った時の感覚、自分の選曲でフロアが動いた時の達成感、シーンの仲間と作る夜の時間 — これらは、他の趣味じゃ味わえないものです。

動機が「目立ちたい」「モテたい」で始まっても、続けてくうちに「音楽を作る側」の喜びに変わっていく人、たくさんいます。動機は入り口に過ぎない。

入り口として、「目立ちたい」「モテたい」で全然 OK。むしろ、シーンに引き寄せられた最初の引力としては正常です。

DJ ってどれくらい練習したら出れる? で書いたとおり、半年〜1 年で初オープニング枠は可能。動機に従って、まず始めてみるのが大事。

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ここまで読んだら、現場を見るのが早い

整理した内容は、フロアに立ってはじめて腑に落ちます。今夜の観測から近い時間・近い箱を選んでみてください。

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