「一人で行って浮かないかな」っていうのが、はじめて行きたい人の一番多い悩みかもしれない。結論から言うと、全然浮かないです。むしろ、東京の小さい箱は一人で来てる人だらけ。
フロアの 3 割は一人で来てる
渋谷の Forestlimit とか代々木の Bonobo とか、キャパ 100 人くらいの小箱に行くと、フロアにいる人の 3〜4 割くらいは一人で来てます。グループで来た人が固まって会話してる横で、一人の人がフロアの音だけに集中してる。両方が共存してるのが普通の光景です。
なんでかっていうと、小箱に音を聴きに来る人は、わざわざ会話のために来てないんですよね。グループで来ると逆に「誰かと話してないと気まずい」みたいな空気になっちゃって、フロアに集中できない人もいる。
なので「一人で行く = 浮く」っていう前提から疑った方がいいです。
ちなみにこの割合、夜の種類でけっこう変わります。自分の体感だと、テクノやハウスの小箱、DJ バー、平日の夜は一人率が高め。逆に週末の大箱や、チャラ箱寄りの夜はグループで来る人が中心で、一人だとちょっと浮く感覚が出やすい。「一人で浮かないか」が一番の心配なら、行く夜の選び方で半分くらいは解決しちゃいます。お店の種類の違いは 音箱・チャラ箱・大箱・小箱の話 にまとめてます。
一人の時、どう立ってるか
自分が一人で行く時の動線をそのまま話すと、こんな感じです。
入店して 1D もらって、まずバーで一杯。そのままバー前に 15〜20 分立って、入ってくる人を見たり、フロアの密度を確認したり。フロアに入る前のウォーミングアップ時間です。
そこからフロアに入って、最初は後方か脇のあたり。ブースの真正面は避けて、柱の脇とか、バーとフロアの境目あたりが落ち着く。腕を組まず、リラックスした姿勢で、一杯目をゆっくり飲み続ける感じ。
1 セット (1 時間くらい) 聴いてバーに戻る、また入る、を繰り返す。ずっと同じ場所に立ってなきゃいけないルールは全くないです。
声をかけられた時の話
ソロで立ってると、たまに声をかけられることはあります。ただ東京の小箱だと、相手が乗ってこなかったらサッと引く文化があって、しつこく粘られることは少ない。
自分がよく使う返し方:
「ありがとう」って言ってフロアの別の場所に動く。これだけでほぼ追われない。
「集中して聴いてる」って言うのもアリです。ハウスやテクノの夜だと、これが普通の理由として通じます。
ヤバいやつだったらバーテンか入口のスタッフのとこに行くのが正解。クラブのスタッフは普段から見てるので、頼ったら動いてくれます。
男一人で行く時の話
男一人の場合、心配されるのは浮くことより「ナンパ目的だと思われないか」の方だったりします。自分も一人で行くことが多いので実感として書けるんですが、音を聴きに来てる男ソロは小箱だとほんとに普通です。フロアの後ろで一杯持って揺れてる男一人、どの夜にも何人かいますよ。
変に見えるのは、音じゃなくて人ばかり見てフロアを歩き回ってる時。DJ の方を向いて聴いて、バーではバーテンと軽く話す。それだけで「この人は音を聴きに来た人」って周りにも伝わります。
それと、DJ やオーガナイザーと話すきっかけを作りやすいのもソロの良いところ。セットが終わった DJ に「さっきの曲よかったです」って一言かけるのは、グループでいる時より一人の方がずっとやりやすい。早い時間ほど話しやすいので、その話は オープン直後に行く話 で書いてます。
女性が一人で行く時の話
ここはちゃんと書きたい。観光客向けの記事に書いてある「絶対安心」みたいな保証はできないけど、ある程度コントロールできる範囲は確実にあります。
自分の知り合いの女性 DJ や常連の人たちが共通して気をつけてるのが、この 3 つ:
ドリンクをカウンターに置きっぱでトイレに行かない。飲みかけはバーに返すか、持って行く。これが一番大事。
帰り方を、家を出る前に決めておく。終電か、始発まで残るか、タクシー使うか。深夜にフロアで考え始めると判断が鈍る。
知らない人について店外に出ない。「次のバー行こう」「家近いから」って誘われても、店内で完結する選択を保つ。
何か気持ち悪いことが起きたら、110 / 119 を呼ぶか、スタッフに言う。スタッフを呼ぶことは普通の対応で、迷惑かけるとかじゃないです。
安全面とは別に、「女一人ってそもそも少なくない?」って聞かれることもあります。夜にもよるけど、テクノの夜やアニソン・ボカロ系の夜は、一人で来てる女性が普通にいます。最初の一人で不安なら、昼開催 や 早い時間から始まる夜 を選ぶと、終電で帰れてフロアも落ち着いてるのでかなり気が楽ですよ。知ってる曲が流れる アニソンの夜 も、最初の一人には入りやすい選択肢です。
最初の 1 回だけは、友達と行くのもアリ
ここ、ちょっと意見が分かれるところで。一人でいきなり行くのが全然 OK な人もいれば、最初の 1 回だけ友達と行きたい人もいる。
自分は「最初の 1 回は友達と行く方が気が楽」派です。入口の動線、料金支払いの流れ、フロアの空気感、これを誰かと共有しながら入る方が、はじめての夜のハードルは下がります。
2 回目以降、一人で行く。そっちの方が落ち着いて音を聴けるので、結果的に楽しい。
「友達がいないと行けない」じゃなくて、「最初だけ友達と」っていう柔らかい運用です。
それでも「浮いてるかも」って思った時
一人で立ってて急に居心地が悪くなる瞬間って、慣れてる人にもあるんですよね。そういう時は、場所を変えるのが一番効きます。バーに戻って水を一杯もらう、入口のあたりで外の空気を吸う、トイレに行く。5 分フロアを離れるだけで、戻った時の感じが全然違います。
スマホを見るのも別に変じゃないです。タイムテーブルを確認してる人、次のお店を調べてる人、みんな普通に見てる。
それでも今日は合わないなと思ったら、帰っていいんです。一人の良さは、誰にも気を使わずに切り上げられること。途中で帰っていいの? にも書いたけど、1 時間くらいで帰る人も普通にいます。
ソロ同士、仲良くなれる?
これはケースバイケース。フロアで何度か顔合わせたり、同じ DJ のセットで自然に視線が合ったり、っていう偶然から会話が始まることはある。でも「友達作るために行く」と、なんか目的が前に出すぎて噛み合わない。
最初の 1〜2 回は、フロアと音だけに集中するのが結局一番自然です。
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